【意識するだけ!】ストレッチで猫背は改善できるのか?
ソファでくつろいでいたり、電車でスマホを見ていたりすると、ついつい猫背になりがちです。
しかし「楽だからいいか!」と、猫背の状態のまま過ごしていると、自分でも気がつかない間に、悪影響を及ぼしてしまうこともあります。
今回は、猫背によるデメリットや姿勢が悪くなる原因についてご紹介します。
猫背改善に効果的なストレッチ・筋トレについても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
猫背には最悪なデメリットしかない
何事にもメリット・デメリットはつきものですが、残念ながら猫背に関してはメリットがありません。
猫背の状態のまま放置していても、良いことは何一つないのです。
- 背中を丸めていると楽
- 猫背でも生活に支障がない
このように考えてしまうと、次のような最悪なデメリットを引き起こしてしまう可能性が出てきます。
腰痛になりやすい
猫背で生活していると、背中の筋肉は丸まった状態のまま固まってしまいます。
すると、血液の巡りが悪くなってしまい、慢性的なむくみやコリを引き起こすようになります。
また、猫背の状態で日常生活を送っていると、背筋で身体を支えることができなくなるため、他の部分に大きな負荷がかかります。
特に負担が大きいのは、腰部分です。
余分な力が腰に入ってしまうことで、急性の腰痛「ぎっくり腰」を引き起こしてしまう人もいらっしゃいます。
さらに、背中を丸めた姿勢を続けることで脊髄が丸く潰される形になり、慢性的な痛みを引き起こすきっかけになることもあります。
太りやすい体を作る
背中が丸くなる前かがみの姿勢は、無意識のうちに肋骨を狭めてしまい、呼吸が浅くなります。
体内に送られる酸素量が低下することで、基礎代謝が著しく低下し、エネルギーを消費しにくい体になってしまうこともあります。
さらに、丸まった背中をかばう状態で歩きがちな猫背の人は、骨盤が後ろに倒れる姿勢となり、歩幅が狭くなってしまいます。
筋肉を使わずに歩くことに慣れてしまい、筋力低下によって「太りやすく痩せにくい状態」を作り出してしまうことも多いでしょう。
食べる量が少ないのに太りやすいと感じている人は、要注意です。
老化現象を加速してしまう
猫背によるデメリットで特に女性が注意したいのは、丸まった背中によって引き起こされる老化現象です。
単純に、お婆さんのような丸まった姿勢でいることによって老けて見られることもありますが、それよりも怖いのは顔のシワやたるみです。
下を向く時間が長くなる猫背の人は、目元周りの筋肉が衰え、老け顔を引き起こしてしまいます。
首にもシワができやすくなるので、いつまでも若々しさを保ちたい人は、背中を正して下を向く時間を減らす努力が必要です。
そもそもなぜ猫背になるのか
猫背は、体質や遺伝によって引き起こされるものではありません。次の原因によって必然的に引き起こしています。
一番の原因は筋力の低下
一番多いのは、背中の筋力が低下することによって発生する猫背です。
便利になった現代では、移動手段に車を活用する人も増えました。
重い荷物を背負って歩いたり、長距離を自力で移動したりする必要がないので、慢性的な運動不足に陥りやすいです。
ストレッチや筋トレを意識的に取り入れていない人は、お腹や背中の筋力が低下してしまい、姿勢の良い状態をキープするのが辛いと脳に感じさせてしまいます。
すると、背中を意識的に丸める癖がついてしまうため、必然的に猫背を引き起こしてしまいがちです。
ライフスタイルの変化も影響している
現代人の猫背は、ライフスタイルにも大きく影響しています。
- 床ではなくソファに座る
- 前かがみの姿勢でスマホを操作する
- パソコンを使ったデスクワークの時間が長い
このような生活習慣によって、背中を丸める動作が多くなり、筋力が衰えていきます。
年齢が若ければ、背中が丸まっていてもあまり気になりませんが、加齢に伴い筋力の低下が進行することによって、歩くのが困難になる可能性も出てくるでしょう。
年齢を重ねても自立した生活を送りたいのなら、しっかりと筋肉をつけて、背筋をまっすぐと伸ばす努力が必要ですね。
猫背はストレッチ・筋トレで改善できる!効果的な方法3選
猫背は、矯正器具を活用しなくても、ストレッチや筋トレで十分改善できます!
年齢が若ければ若いほど効果が出やすいので、ぜひ今からご紹介する効果的なトレーニングを取り入れてみてください。
壁スクワット
壁スクワットは、筋力が低下している人でも負荷をかけにくいトレーニングとなるので、気軽に始めることができます。
猫背改善に効果があるトレーニングとして、メディアでも頻繁に紹介されているので、ぜひ挑戦してみてください。
- 壁から5cmくらい開いた位置に、肩幅くらいまで両足を広げた状態で立つ
- 足のつま先を少し外側に向けた状態にし、壁に両手をつく
- 膝と太ももが垂直になるくらいまで、ゆっくりと腰を下ろす
- 腰を上にゆっくりと上げて❷の状態に戻る
最初は10回を目標に、毎日続けていきましょう。
写真のようにバランスボール使った壁スクワットも効果的ですよ!
猫のポーズ
ヨガのポーズとしても有名な「猫のポーズ」は、比較的体が硬い人でも気軽に挑戦できるストレッチです。
背筋をまっすぐ伸ばすことで、固まった筋肉をほぐすことができます。
- 肩幅の広さに両腕を広げ、床に四つんばいになる
- 腰からお尻にかけて上げた状態のまま腕を前にすべらせ、胸を床にぴったりとつける
- 数秒間キープし、元の位置に戻る
体勢が辛いと感じたら、無理に続ける必要はありません。
また、床に胸をぴったりとつけるのが難しい人は、両手を床につけた状態で顔だけ上にあげるのも効果的です。
逆の祈りのポーズ
こちらも上記でご紹介した猫のポーズ同様に、ヨガのポーズとして有名な肩を開くストレッチです。
筋肉の緊張をほぐし、正しい姿勢へ導いてくれます。
- 左右の肩を後ろに数回まわし、簡単なストレッチをする
- 両手を背中にまわした状態で合掌をする
特に難しい動作はなく、誰でも簡単に始められます。
ただし、身体が硬いと手のひらをぴったりと合わせるのが難しい人もいるかと思います。
無理だと思ったらタオル等を活用し、可能な範囲で挑戦しましょう。
まとめ
猫背は喫煙と同じように、百害あって一利なしです。
放っておくと、年齢を重ねてから体のバランスが崩れてしまい、介護が必要になる可能性もあります。
今からでも遅くはないので、ぜひこの機会にストレッチや筋トレで猫背を克服しましょう!