運動不足について調べていると「肥満」「生活習慣病」といった、嫌なワードがたくさん出てきます。

慢性的な運動不足が寿命を縮めるといった説もあるので、気になる人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、運動不足と寿命の関係性について解説します。

「健康のために運動すべき?」

「運動にはどんなメリットがある?」

こんな疑問を抱いている人は、ぜひ最後までご覧ください!

運動不足が寿命にもたらす影響とは

まず、運動不足が人間の寿命にどのような影響をもたらすのか、具体的にみていきましょう。

厚生労働省が公開しているデータを参考にすると、運動不足に関連した死亡者数は年間で5万人を超えていることがわかりました。

1位の「喫煙」2位の「高血圧」に続き、なんと3位に「運動不足」が該当しています。

さらに、2012年に公開した「日本生活習慣病予防協会」のニュースでは、運動不足による死者数が、世界的な急増傾向にあると紹介されています。

運動不足による生活習慣病が社会問題となっているのは、日本だけではありません。

運動不足を解消すると寿命はどのくらい変わる?

運動不足に関連した死者数が年間で5万人といった衝撃的な数字を目にすると、反対に運動不足を解消することで、どのくらい寿命が延びるのか気になりませんか。

こちらも上記でご紹介した「日本生活習慣病予防協会」で紹介されていた数字となりますが、運動不足を解消することで日本人の寿命は、0.91年延びると判明しました。

日常的な運動を取り入れるだけで、1年近く寿命が変わってきます。

なお、日本人以外の寿命に関しては運動不足解消によって、以下のように延びるといわれています。

寿命年数(延び年数)
イギリス1.07年
イタリア0.8年
アメリア0.78年
フランス0.55年
ドイツ0.47年

国民の所得が高い先進国は、不規則な食生活や運動不足によって生活習慣病リスクが高まります。

しかし、積極的に保健政策を進めている国は大きな影響を受けていませんでした。

日本人は肥満大国であるアメリカよりも、運動不足を解消することによって、寿命が延びる可能性があります。

運動不足の人が引き起こしやすい疾患

慢性的な運動不足によって引き起こされる非感染性疾患(生活習慣病)には、具体的にどのようなものが当てはまるのでしょうか。

ここからは、厚生労働省が公開した令和2年の死亡数を、死因順位別に並べたものから参考にみていきましょう。

悪性新生物(がん)

日本人の死因で最も多いのが、癌や悪性腫瘍とも呼ばれる「悪性新生物」です。

特に目立つのが肺がん・結腸がんで、女性の場合は、乳がんも目立ちます。

これらの疾患は、すべて運動不足によって引き起こされるとは断言できません。

しかしながら、慢性的な運動不足がリスクを高めているのは確かです。

運動も含めた身体活動量が多い人は、癌になるリスクを減少させることが可能です。

バランスの良い食事はもちろんですが、日常的な運動もしっかりと取り入れることで、健康を保つことができます。

心疾患(心臓の病気)

心疾患とは「心筋梗塞」「狭心症」といった心臓の病気のことを指します。

突然発作が起きてしまい、命にかかわる重大な症状をもたらすことも少なくありません。

このような心疾患は、動脈硬化がきっかけで引き起こされます。

運動不足によって引き起こされる脂質異常(高コレステロール)や、糖尿病によって発症するリスクが高いです。

運動不足は、命にかかわる重大な疾患をもたらすきっかけになり得ることを覚えておいてください。

脳血管疾患(脳血管障害)

脳血管疾患は「脳梗塞」や「脳出血」といった突然死を招く、恐ろしい脳の血管トラブルです。

脳にある血管が詰まったり、破れたりすることによって、元気だった人がいきなり命を落としてしまうリスクがあります。

こちらに関しても、上記でご紹介した心疾患と同じように、動脈硬化が関係しています。

運動によって血液の巡りを良くすることで、予防と改善が可能です。

運動不足解消には生活の質向上に役立つメリットも

運動不足の解消は、上記でもご紹介したとおり生活習慣病リスクを軽減して、寿命を延ばすメリットがあります。

しかし他にも、次のような生活の質(QOL)向上に役立つメリットが存在します。

  • 筋力向上によって「腰痛」や「関節痛」が改善される。
  • 太りにくく、痩せやすい環境が手に入る。
  • メンタルの不調を予防できる。

日常的な運動によって筋力を強化させれば、腰や膝に余分な負担をかけないため、腰痛や関節痛の予防につながります。

また運動によって体脂肪を減らすことができれば、体重のコントロールができます。

肥満による関節痛も悪化させる心配がありません。

太りにくく痩せやすい環境をつくることで、見た目の若々しさを保てるようになるのも、嬉しいメリットです。

さらに、運動習慣はストレスの発散にも役立ちます。

適度に体を動かすによって、精神の安定をもたらす「セロトニン」と呼ばれるホルモンが分泌されます。

他にも、リラックス効果のある「エンドルフィン」という物質が活発に分泌されるため、自律神経の乱れを整えてくれます。

コロナによる健康二次被害でメンタルの不調を訴える人も増えましたが、運動不足の解消によって、不安や興奮を抑制できるかもしれません。

健康に長生きしたい人は運動習慣を身につけよう!

運動不足は、生活習慣病リスクを高めるだけでなく、寿命を縮めたり生活の質を下げたりします。

健康かつ楽しい毎日を長く続けたい人は、日々の生活の中に運動習慣を身につけましょう。

なお、運動は誤った姿勢やフォームで始めることにより、怪我などの悪影響を与える可能性もあります。

正しい運動方法を身に付けたい人は、パーソナルジムが最適です。

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