ダイエットやボディーメイクを行うに当たって、ついてくるワードが”脂肪”。
聞き慣れたワードですが、実は脂肪にも色々と種類があるのです。
今回は、その脂肪について詳しくご紹介したいと思います。
主な脂肪の種類

皮下脂肪とは
体脂肪の一つで、字の如く皮膚の下についた脂肪です。
基本的には全身についていて、外部からの力を逃して、衝撃を緩和する役割を持っています。
また熱伝導率が低いので低温下でも体温をしっかりと維持する役割も持っています。
皮下脂肪が減り過ぎると体温管理機能や免疫機能の低下を招く場合もあります。
皮下脂肪は、下腹部や尻、腰、太腿などの下半身につきやすく、体型が崩れやすくなります。
また血管の分布が少ないので、内臓脂肪と比べて栄養としてあまり使われないので、落ちにくい性質があります。
内臓脂肪とは
体脂肪の一つで、お腹の中の内臓まわりについている脂肪です。
腹まわりの理由が腸管を固定する役割を持つ腸管膜に蓄積し、腸管や全身共に血流のやりとりが活発です。
そのため、簡単に脂肪滴(細胞の中にする脂質やタンパク質を含む滴液)を溜め込みますが、分解してエネルギーにする事も可能です。
つまり、身体を動かすための燃料タンクのような存在です。
この脂肪滴の量が適量であれば、インスリンの働きを助けたり、脂肪燃焼を促したりします。
また、動脈硬化を防ぐといった健康維持機能としても働きます。
一方で、脂肪滴の量が増え過ぎると、細胞の炎症を招き、代謝低下や血圧上昇などの悪影響を招きます。
血流のやりとりを全身で行っているが故に影響力が大きいですね。
脂肪細胞
脂肪のおおもとで、体内に300億個ほど存在しています。
皮下脂肪、内臓脂肪共にこの脂肪細胞からできているのです。
通常の脂肪細胞の大きさは直径0.08mm程度ですが、脂肪滴を限界まで吸い込むと直径0.13mm程度と約1.6倍まで膨張します。
その脂肪滴は中性脂肪からできています。
脂肪は太る原因となるが厄介者でもない!?
脂肪のせいで身体が太るのは正しいですが、果たして太らせる事だけが脂肪の役割なのでしょうか。
先ほどご紹介したように、脂肪と言っても種類によっては意外と身体のために働く要素でもあるのです。
そんな中、脂肪には体脂肪、血中脂肪などの種類が存在します。
その中で、肥満に関わる脂肪は中性脂肪と呼ばれるものです。
これは脂肪細胞の中に脂肪滴の形で蓄えられています。
この蓄えが多くなると脂肪細胞が大きくなり、肥満に繋がります。
中性脂肪の最大の役割は、栄養を貯めておくことです。
脂肪1kgに蓄えられるエネルギーは約9キロカロリーほどで、身体を動かすために使うエネルギー源80%を占めています。
確かに貯め過ぎると肥満の原因になりますが、栄養をためる貯蔵庫でもあるのですね。
そのため、一概に肥満の原因だから要らない脂肪とはならないのです。
最後に
脂肪といっても全てが身体に悪いと言う訳ではなく、摂り過ぎると悪い物質が体内に分泌される事に繋がるので注意が必要です。
意外と身体を守ってくれる脂肪と上手に付き合いながら、健康的なボディーメイキングを目指しましょう!
おわり